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【FGO】ウィリアム・テルという人物について・史実エピソードとゲーム設定の関係

こんにちは 枯井戸(@allniwaka)です

今回はFGO2章3節インドに出てきた「ウィリアム・テル」という人物についての話

史実エピソードがメインになりますが

ゲーム内容にも一部触れていますの一応ネタバレ注意です

余談

FGO内では言わずもがな!あの有名な!!?

という感じで言ってたけど正直名前聞いても全然知らんかった…

 

ゲームの中で「息子の頭の上に置いたリンゴを打ち抜いた」というのは分かったがそれ以外ぶっちゃけ何もわからない

調べている過程でも”日本人の中でも弓の名手として有名だ”という記載がいくつもあったので本当に有名な人物なんですね…

彼は何が有名なのか

 彼の有名な出来事といえばやはり「息子の頭の上に置いたリンゴを一発で射抜いた」というエピソード

実はこの話、ただ”彼が弓(クロスボウ)の名手だった”という証明だけには終わっていない

 

当時、ウィリアム・テルのいたスイスはオーストラリアに支配されていた

ゲスラーという代官は町の中央広間にポールを立て自らの帽子を掲げると

「この帽子を私だと思い、前を通るときには頭を下げよ」

という命を下す 馬鹿かな

代官だったゲスラーに人々は逆らえず、毎度頭を下げ通過していた

 

しかし森からやってきたウィリアム・テルは馬鹿かな?と思って頭を下げなかった

それが原因で一緒にいた息子、ウォルターと共に拘束されてしまう

テルがマークスマン(選抜射手)であることを知っていたゲスラーは

「自ら命を絶つか、息子の頭の上に置いたリンゴを射抜いて見せよ」

と言い放った

仕方なくテルは命に従い、そして見事このリンゴを撃ち落としたのだった

 

しかしこれで話は終わらない

テルはリンゴを撃った矢とは別に、もう一本矢を構えていた

それを問われると

「もし最初の一本で失敗していたら、これでお前を殺す予定だった」

と素直に答える

当然ゲスラーは怒り城へテルを連行しようとする

だが移動中の湖で激しい嵐が吹き、その期に彼は逃げ出した

その後身を隠したテルはゲスラーを待ち伏せし陰から奴を撃ち殺した

 

このことがきっかけで彼は英雄として称えられた

そしてこの事件が人々の闘志にも火をつけ、スイス独立へのきっかけになったとされている

 

…つまり彼は「スイスが独立するきっかけとなった人物」という英雄だった

その敬意がリンゴのエピソードと共に広がった、ということのようです

ウィリアム・テルの情報 

しかしそもそもウィリアム・テルとはどういう存在の人物なのか

 

14世紀初頭、スイスの人間、そして弓の名人でハンターなどと言われているが

まず実在していたという証明はないらしい

 

当時は字の読める人も少なく、本当の名前は「ウィリアム・テル」ではなかったのかもしれないという説がある

読み間違いなどでその名が広まったというだけで歴史上では違う名前の人物だった可能性があるらしい

記述の残っている中で特徴の近い人物などもいくつか挙げられていたが

結論としてはやはり証明にはならない、分からないというところに落ち着くようだ

 

それでもスイス人は彼の存在を信じる人が多い

彼やリンゴに矢の刺さったモチーフはスイスの代表的イメージとして扱われることも多いようだ

硬貨や紙幣などにもなっているそうだがあの息子も切手になったことがあるらしい

息子ォ…は……そこに立ってただけとちゃうん…?

マークスマン(選抜射手)

「ゲスラーはテルがマークスマンであったと知っていた」という記述があった

 

マークスマンとは主に800メートル以内の標的に対してより正確な射撃を出来るように訓練した兵の事ことを指すらしい

前線で戦う歩兵と、遠くから援護する狙撃手の中間ぐらいの存在だそう

(参考:選抜射手 - Wikipedia)

 

FGO内のテルも離れた位置から狙うよりこのぐらいの方が得意なんだ。と狙撃手としては近めの位置で戦闘をしていた

ウィリアム・テルは良き”一般人”である

ゲーム内でも言われていたがウィリアム・テルという人物は弓が上手い普通の人だった

ごく普通に家族を持ち、ごく普通の家でハンターとして生きる

当時のマークスマンというのがどういう存在だったかは分からないが

それ以外は本当に普通の一般市民だったようだ

 

だからこそ、彼が代官に一矢報いたというエピソードは人々の心を大きく動かした

もともと英雄だったわけではなく、普通の人間が英雄になったからこそ

今でもスイスの人たちから愛されているのだろう

 

この件に関して参考にしたスイスの方の文章はこう締めくくられている

「スイス人なら誰でもテルになれる可能性を持っているのだから。」

ウイリアム・テルは誰だったのか - SWI swissinfo.ch

「リンゴを射抜く」というエピソード

ところで私はやっぱりウィリアム・テルについての知識は0だったが

「リンゴを射抜く」というエピソード についてはなんか聞いたことがある

アニメや漫画なんかでもイメージとしてよく使われる気がする

「リンゴを射抜く」とは一体なんなんだろう…

 

私の中で「リンゴを射抜くキャラ」といったらどちらかというとロビンフットだった

だが検索しても「ロビンフットがリンゴを射抜いた」というエピソードは出てこない

出てくるのは私のように「リンゴを射抜いたエピソードってロビンフットじゃなかったっけ?」って言ってる人と「チゲえよ」って言ってる人だけ

 

要するに我々がイメージする「リンゴを矢で射抜くアレ」というのは全部ウィリアム・テルが起源だったということになるのか…?

林檎のエピソードについてはヨーロッパ圏で他の地域でも物語として存在していたようなのでわかりやすさ的な意味で流行があったのかもしれない

その時に使われた、と噂のリンゴがこれ

www.hama-midorinokyokai.or.jp

まんまやないかーい

リンゴの説明でもちゃんとエピソードになぞらってるのが面白い

 

ちなみに私も勘違いしていたロビンフットに対して、テルはマイルーム会話で「親近感を感じる」と言っている

やっぱりよく間違えられんのかな…

まとめ 

彼については弓の名手であったことより、ゲスラーに一泡吹かせたことよりも

まず”一般人であった”というのが最初に重要な部分だったのだろう

もし彼が神であったら成功してもまぁ神だし。。。で終わってたかもしれない

「スイス人であれば誰でもテルになれる可能性がある」というのは本当にその通りで

当時の人たちもきっとそう思ったからこそ立ち上がれたのだと思う

ウィリアム・テルは新しい時代の始まりの人であり、ただの人でありました

人って強い

参照にしたサイト

ウィリアム・テル - Wikipedia

ウイリアム・テルは誰だったのか - SWI swissinfo.ch

Die Sage von Wilhelm Tell, Schweizer Freiheitsheld

ヘルマン・ゲスラー - Wikipedia

 

なんか面白いのあったので張っておきます